2006年09月30日

また損保各社で「保険金の支払い漏れ」だって

大手損害保険会社でまた新たな保険金の支払い漏れが見つかったそうです。

昨年11月末に公表した前回調査分と合わせると累計で約26万2000件、総額約162億円!

昨年2月に明治安田生命の不払いが発覚して以来、富士火災やソニー損保の自動車保険の特約を中心とした支払い漏れがわかったのを皮切りに、各社で調査すると、まあ出るわ出るわ…次々に支払い漏れが見つかって、損保会社ほとんど全部で支払い漏れがあったという、なんともお粗末なお話です。

損保ジャパンと三井住友海上が業務停止処分を受けたのも記憶に新しいところ。
なにがそんなに支払い漏れになんてなるの?と思いますよね。

これ、ほとんどが費用保険金特約部分の保険金です。

自動車保険でいうと、「対人臨時費用保険金」や「対物臨時費用保険金」、車両保険の「全損時諸費用保険金」「修理時諸費用保険金」「代車費用保険金」などなど…

たとえば、「対人臨時費用保険金」ってどんなときに支払われるかご存知ですか?

対人事故の直接の結果として死亡したとき15万円、対人事故の直接の結果として病院または診療所に3日以上入院したとき3万円が被保険者に支払われます。

事故の相手にじゃあないですよ。

事故を起こして相手をケガさせて、相手が入院したときにそれが3日以上であればお見舞いするのに要した費用を、保険金で出しましょうというものです。

こんな保険金があることを知ってました?

一般的には知らない人多いため、保険金を支払わなくてもわからないケースが多いのです。

とにかく損保の業界は1998年の保険自由化以降、各社こぞって独自の新商品を開発しました。

多くは保険料を低廉化させることと、いろんな特約を開発してサービスの豊富さをきそってきました。

結果として特約が複雑になり、現場の担当者でさえ内容をすべて把握していないまま実務が行われていたということです。

保険業界は護送船団方式によって保護されてきた業界であり、保険会社がすぐに自由化に対応できる柔軟性を失っていたからに他なりません。

まあ、一般的に考えると1998年以前のように、どこの保険会社で保険に加入しても保険料や商品が同じという状態こそが異常な状態なのですがね。

自由競争という概念を持ち合わせていなかった人が、突然、自由競争の中に放り込まれたために混乱したのでしょうけど。

で、この結果です。
これから年末にかけては、また複数の保険会社が業務停止処分を受けることになるでしょう。

身から出たさびですが、消費者の立場に立って仕事をしていただきたいですよね。
一般の消費者には分かりにくい内容のことが多いのですから…

posted by 保険に強いFPです! at 20:12| Comment(0) | TrackBack(2) | 損害保険 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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