2007年01月17日

阪神淡路大震災の記憶・・

その朝、突然、ベッドが下から突き上げられるような衝撃で目を覚ましました。


そのあとベッドから振り落とされるのではないかと思うような横揺れが続き、やっとの思いでベッドにしがみついていました。


地震!と認識するのにそれほど時間はかかりませんでした。


揺れていたのはほんの数秒だったのかも知れませんが、私には長い長い時間だったように思えました。


「阪神淡路大震災」です。


思わずテレビのスイッチを入れました。


NHKニュースで地震の第一報を流しておりましたが、大きな地震があった、どこかでおばあさんが転んで軽傷を負った、程度のものでした。


やがて夜が明けるにつれ地震の惨状が明るみになるにつれ、目を疑うような光景が飛び込んできました。


生田神社の本殿が屋根の上から大きな手で押さえつけられたようにぺしゃんこになっている、多くのビルが倒壊している、阪神高速道路が横倒しになっている・・・



私の住む兵庫県加古川市は神戸市の中心である三宮より西約40キロに位置します。


加古川ではさすがに倒壊した家屋はなかったものの、瓦が落ちたり壁にひびが入った家は数多くありました。


電気メーカーに勤務し静岡市に住んでいた私は前年の秋にその会社を退職し、出身地である加古川市に戻ってきて損害保険会社の代理店研修生になりました。


この日、1月17日より神戸の元町と三宮の中間点くらいにある保険会社の神戸支店に通勤することになっていました。


地震の発生がもう3〜4時間遅かったら、私は神戸の中心地でこの地震に遭っていたと思います。


当然のことながら神戸支店には出勤できず、散乱した事務所内を片付けるために呼び出され地震以後はじめて神戸を訪れたのは10日後の1月27日でした。


JRは須磨までしか開通していなかったため、須磨駅にバスを用意しておくということだったのですが、同じような会社がたくさんあったのでしょう、須磨駅にはバスがずらっと並んでおり、どれがどこの会社用のバスだか分からず、私はそのまま歩いて神戸支店に向かいました。


須磨から元町まで約10キロ。


2時間ほど歩く道すがら、倒壊した家屋、一階の柱が壊れて崩れてきた二階部分に押しつぶされた 一階のガレージに停めてあった車、家屋が全焼した跡に黒く残った柱、横倒しになった自動販売機などなどを横目で見ながら黙々と歩きました・・・


友人が亡くなった同僚がいます。
火葬するにも火葬場がすぐに機能しない。
遺体安置所で数日間過ごしたそうです。


惨状は報道されて、あなたの記憶に残っている通りです。


いや現実はもっともっと想像を絶するものでした。



私の電気メーカー時代の後輩から電話がありました。


彼の実家は兵庫駅の南側にあってこの地震で全壊してしまったそうです。


行く所のないご両親が、加古川に住む従兄弟の家に身を寄せているため加古川までいくので久しぶりに会いたいとのことでした。


「全部なくなってしもた。おれの部屋も、全部。昔のアルバムもなにもかも・・・」


吐き捨てるように呟いた彼の一言は今でも耳に残っています。



あれから12年。


私には子供ができ、今は小学三年生。


もちろん彼には「阪神淡路大震災」は歴史の1ページにすぎません。


人から伝え聞く話でしかありません。


あの地震から一年後、テレビ局とくに関西ローカルでは深夜に特集番組を放送しました。


その時のビデオが何本かあります。


録画はしたものの改めて見たいと思わず、ずっと封印していました。


もう理解できる年になりましたので、子供に歴史を見せてあげようと思います。


私の記憶も風化させないために。

posted by 保険に強いFPです! at 21:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ビジョナリーサポートの山崎です。こんにちは。ブログ拝見しました。私は震災のとき、伊丹市におりましたが、それはそれはすごかった・・。私の子供も小学三年生。同じように震災の特番でも見せようと思ったのですが、やってませんでしたね。私も録画しておけばよかった・・。また、ブログに遊びに来ますね。
Posted by 山崎です at 2007年01月18日 19:39
山崎さん、こんにちは。
毎朝メルマガ拝見しています。
私は当時、TN社の神戸支店の所属だったのですが、伊丹市も同じ管内で同僚が数人いました。長田区のあたりから東に向かって被害が大きかったですよね。伊丹もその先に位置しますので、想像がつきます。
わが家でもあれから防災グッズを一通り揃えましたが、防災意識を継続させるためにも、実体験をしている私たちが語り継いでいかなければならないと思います。
また遊びにきてくださいね^^
Posted by あっとらんだむ管理人 at 2007年01月19日 09:27
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