2008年05月12日

「こどもの心と自然」という講演会

先週の土曜日に加古川市民会館で、加古川ロータリークラブが
中心となって結成した「加古川の教育を大切にする会」主催の講演会が
開催され、聴講してきました。

演題は「こどもの心と自然」。
講師は京都大学名誉教授・京都ヘルメス研究所長・医学博士の山中康裕氏。

「加古川の教育を大切にする会」は、4年前に加古川ロータリークラブの
呼びかけで、市内の各種団体が参加して結成されました。

教育が荒廃していると巷間言われているいま、地域コミュニティの中で
子どもの教育にどう関わり、次代を担う子どもたちをいかに育てていくかを
それぞれの団体で、また協力し合って考えていこうという趣旨の会です。

当時わたしは商工会議所青年部の会長職にありましたので、この会には設立時
より関わっておりまして、久々の講演会でもあり(設立時の記念講演会は
100マス計算で有名な陰山英男氏)、雨の中いそいそと出かけました。

山中先生は「川」を題材にして、子どもが自然と親しむ機会を作っていこうと
提唱されています。

「川」は水源地に端を発し、その流れは途切れることなく海に注ぎます。
平時は悠然と流れますが、ひとたび氾濫し堰を切ると周囲の家々や田畑を
呑み込み流してしまうだけのパワーを秘めます。

また「川」は無数の生物が棲息する母体となります。

「川」の持つ自然の脅威に畏怖の念を持ちつつ、「川」に棲息する生物と
接することで、子どもの心の中に自然と向き合う知恵や生き物を愛しむ感性が
芽生えていくとのことです。

どんどん進む都市化の中で、田畑はコンクリートで固められ、小川はアスファルトで
覆われて道路に変貌していく今を生きる子どもたちは、社会や親から「自然と親しむ
経験」を取り上げられています。

外で遊ぶにも、遊び場所は人工的な公園しかない。
家の中でもパーソナルなゲームを黙々とするしかない。

山中先生はパーソナルな機械がどんどん普及してきたころから、子どもたちが
変化してきたと言われます。

1997年の神戸連続児童殺傷事件、2000年の佐賀バスジャック事件、
2005年の同志社大学生小6女児刺殺事件のそれぞれの犯人は、すべて1983年の
生まれです。
山中先生は1983年を転機に日本の社会構造が変わってきたと言われます。

パソコンという名のパーソナルなコンピューターが家庭に普及を始めた年です。
任天堂のファミコンが発売されたのもこの年です。

子どもがバーチャルな世界に浸り、深層心理の中で現実と仮想世界の区別がつかなく
なった子どもたちを輩出し、子どもと自然との関わりを寸断してしまったのが、本来なら
便利で楽しい生活を作るはずの機械であったといえます。

テレビゲームはルールが決められています。
みんなで話し合ってルールを決めて遊んでいた子どもから、決められたルールの中でしか
遊べない(もしくはゲームに遊んでもらっている)子どもへ変貌させたのも機械です。
その中では能動的な思考ができなくなってしまうのも当然で、思考の連続性がぷっつりと
途切れたものになっているのでしょう。

「切れる」子どもの所以です。

山中先生は、機械を否定するのではなく機械と上手く付き合う術を子どもに教え、かつ
自然の中で親子で遊ぶ経験をたくさんさせることによって、心身ともに子どもの正常な
発達を育むものであり、その題材として「川」を利用すべきだと結論づけられています。

うちでは子どもにテレビゲームの類を買い与えていません。
ゲームをやりすぎると脳が「ゲーム脳」という状態に変化してバカになるよ、それでもいいの?
と言うと、やっぱりそれは嫌だそうで・・(笑)

初期のテレビゲームで育った子どもが親世代となっていますので、社会からこれらを
排除することは不可能ですが、せめて自分の子どもについては自然と親しめる環境づくりを
してあげたいものです。
posted by 保険に強いFPです! at 17:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
★お初です。
HIROGさんの紹介で飛んできました。

加古川やったら、少年団の活性化をすれば良いと思うのですが。。。
役員さんからしてヤル気がないような。。。
(言い過ぎかも知れませんが)
親から教育し直さなアカンような気もします(^^;

ほな
Posted by 水鏡サ at 2008年05月14日 19:26
水鏡サ さん こんにちは!

少年団は保護者が役員を押し付けあっているのが現状です。
子どもが入っているから、しゃーないなぁ!という感じ。
前向きに活動できない人たちが役員をやっていて、活性化などできっこないし、
仮にやる気のある人がいても孤軍奮闘してそのうち挫折するのが関の山。

うちは子どもが1年生と2年生のときに付き合いで入っていましたが、
3年生になるときに辞めました。(いま5年生)

ボーイスカウトに1年生のときから入れていますので、野外活動はこれで十分。

わたしは中学のときに野口町全体の少年団長をしましたが、そのころと今では
まったく会の仕組みが変わっていると思います。
以前はもっと子どもに主体性がありましたが。

今の子どもは塾や習い事など忙しくなっていますので、少年団に参加する子どもが
減っていくのは世の趨勢かも・・

ほな
Posted by あっとらんだむ管理人 at 2008年05月15日 09:46
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