2007年06月08日

コムスンの一件とビジネスモデル

テレビや新聞で報道されている通り、訪問看護・介護最大手の
「コムスン」が看護事業所の指定申請に虚偽記載をして、介護報酬の
不正請求した問題で、厚生労働省は2011年12月までの間は
事業所の新規指定や更新を認めない方針を打ち出し、結果的には
介護事業から撤退せざるを得ない状況に追い詰められています。


「コムスン」の持ち株会社であるグッドウィルグループの会長である
折口雅博という人は、彼が「ジュリアナ東京」を仕掛けた頃から
知っています(と〜ぜんのことながら個人的なお付き合いがあるわけではありません 笑)。


不遜な態度のやつだなぁという印象でしたが。


グッドウィルを上場したときに、ある若手起業家養成塾かなにかで、
株式譲渡益が預金通帳に記載できないくらいの桁数だったということを
自慢げに語っていたらしい(真偽の程は知りませんが)と聞き、
彼のことを確実に嫌いになりました。


金儲け主義一辺倒という感じですね。


介護事業に手を染めていることが不思議なくらいでしたが、
ああやっぱりね、っていう感想しかありません。


「コムスン」の一件でふと思ったのですが、
国の認可事業とか大きな母体に依存したビジネスモデルは、
けっこう脆いよなぁ・・って。


中小企業の場合、売上げをあるところに大きく依存している
ケースはけっこう多いのではないでしょうか。

公共事業とか、大手企業の下請けとか。
許認可事業もそう。


公共事業場合は、行政の予算配分によって仕事が取れる取れないと
いうことが起こりうるし、入札案件であればなおさらです。

許認可事業の場合は今回の「コムスン」のように、認可を
取り消されるとそれ以上は仕事が出来なくなります。

大手企業の下請けから脱却できない会社は、景気に左右されやすい
ですし、「親亀こけたらみなこけた」的に連鎖倒産の危険を常に
はらんでいます。


パレートの法則にもあるように、売上げの80%は上位20%の
取引先に依存している状態はどこの業界にもありますが、企業の
リスクマネジメントを考えれば、なるべく個人の顧客に接することが
できるビジネスモデルを検討しておくことも重要だと思います。


企業のインフラを特定の企業に依存しすぎないことも大事。


ネットビジネスでも同様のことがいえます。

ホームページを作って、ヤフーやグーグルに上位表示されるように
必死になってSEOを施して、やっと上位表示されるように
なったぞーと思えば、クローラのアルゴリズムが変わってすぐに
順位が下がってしまったなどということは、よく聞く話です。


これは検索エンジンに依存しすぎ。


中小企業にはSEOは必要なことなんですけどね。
PPCみたいに広告費を支払わなくても、無料で売上げ拡大に
つながりますので。


ネットビジネスやるならハウスリストをいかにして多く集めて、
その人たちをいかにして自社のファンに育て上げていくかを、
計画的に行い、その人たちに反復して購入していただく方法を
考えることが大切です。


これぞダイレクトレスポンスマーケティングの真髄!みたいな(笑)


ニキビケア商品を売っている「プロアクティブ」なんかは
モデルケースです。

一度、調べてみてください。


「ネガティブ・オプション・プラン」などという手法?・・
ネガティブ・オプションっていうのはほとんど押し売りの世界ですが。


まあ、これに近いことをやっている。
巧妙にやればOK!ってことですかね。


いづれにせよ、これがだめなら次があるさ的に、経営者は売上げを
上げて利益を確保する先を一つでも多く作ることを、常に考えている
ことが重要ですね。
posted by 保険に強いFPです! at 18:10| Comment(2) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月09日

イニシャルコストとランニングコスト

PS3とかニンテンドーDSライトやWiiなど、
昨年末に発売されたゲーム機の品切れ状態が継続中です。

エレクトロニクス商品の場合、基幹部品の不足で商品が作れない
といったケースはよくあることです。

もうひとつ意図的に品切れ状態を作り出す、
というケースもあります。

値崩れを押えるためでもあり、
話題性を持続させるためでもあります。

ソニー・コンピュータエンタティンメント(SEC)では
プレイステーション3(PS3)本体の製造コスト削減に着手するという記事が、
今日の日経新聞朝刊に出ています。

その中でPS3(廉価版)の製造コストが細かく載っています。

びっくりですね。以下の通り。

基幹半導体「セル」         10,000円
PS2互換半導体         3,100円
DRAM              5,500円
ブルーレイディスクドライブ    14,400円
ハードディスクドライブ(20ギガ)  5,000円
電源                 4,300円
その他の部品           46,000円
組み立て費用            4,500円

しめて、92,800円!

販売価格 49,980円。

1台売るごとに赤字が、42,820円!

本体だけの赤字ですよ。
流通経費や広告宣伝費は乗っかっていません。

10万台売って、約43億円の赤字・・・

意図的に品切れ状態を作り出しているわけではなかったんですね。

ゲーム機はランニングコストで稼ぐ商品です。

本体価格を安く押させて販売して、
ソフトの継続的な売上げで稼ぐというもの。

同じように初期投資(イニシャルコスト)を押えて
ランニングコストで稼ぐという
商品の典型に「携帯電話」や「コピー機」などがあります。

携帯電話は通話料などで、コピー機はトナー代などで儲けます。

いま流行のミネラルウォーターの宅配サービスなども、
給水機を安く貸し出して(あるいは販売店が負担して)
水の継続注文で稼ぐビジネスモデルです。

ゲームソフトは開発費に莫大なお金がかかり
固定費率の高い商品ですが、パッケージを作ることにおいては
コピーすればいいだけなので、商品の変動費率は
極めて低い商品であるといえます。

固定費さえ回収してしまえば、あとはほとんど儲け。

固定費の高いビジネスモデルにおいては
損益分岐点を突破さえすれば、
利益は急激に上昇するといったグラフを描くのですが、
このソニーのPS3においてはどうなんでしょうね。

製造原価のほぼ半額が売価設定ですから、卸値は半額以下。

ちょっとランニングコストで回収するには厳しいと思います。

このイニシャルコストを押えて
ランニングコストで回収するビジネスモデル。

一般家庭で使えて必要なもの。

けっこう狙い目だと思います。

ミネラルウォーターの宅配サービスなどは
いいところに目をつけたなぁって感じですね。

わが家でも愛用しています。

いちど給水機を置いたらなかなかキャンセルする気に
ならないからもう2年以上になるかなぁ。


売りきりではなく継続的で、
顧客の顔が見えるビジネスモデルが理想ですね。
posted by 保険に強いFPです! at 13:53| Comment(0) | TrackBack(1) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

時間限定、客層限定のコンビ二って?

昨日の日経新聞夕刊の「コンビ二変化球」という特集記事によると、客の95%が中高生というコンビ二が宇都宮市にあるそうです。

ファミリーマートが宇都宮短期大学付属高校・中学校の校舎内に開いた「宇短附店」。

従来の購買部という位置付けですね。

今年4月に営業を開始、生徒の昼食用の弁当やサンドイッチ、文房具など約140種類の商品を販売しています。

通常のコンビ二の取扱品目は約3,000種類といわれますから、学生に特化した品揃えですね。

雑誌やガムは扱わない、ペットボトル飲料の「おまけ玩具」も外して販売しているそうです。

営業は始業前と昼休みだけの1時間半だけですが、来店する生徒は1日当たり800人ということ。

24時間営業のファミリーマートの1日の来店客の平均は850人だから、たった1時間30分でそれに匹敵する来店者がいるわけです。

ファミリーマートの平均客単価は約600円で日販は50万円くらい。
「宇短附店」では平均客単価を(資料がないので憶測ですが)400円として、日販32万円。

これを24時間営業の店に換算するとなんと日販512万円!(そう単純なものではありませんが)

業界最大手のセブンイレブンの平均日販が約64万円、平均客数986人(2004年度)ですから、それと比較しても学校は極めて効率のよい出店といえます。

品数が少ないため単品管理がしやすいし、客層が限られており販売目的が明確であるため品揃えが比較的容易、それに加えて競合店がないため品物の廃棄ロスが少なくてすむという多くのメリットがあります。

コンビ二の店舗数は全国で4万店を突破し、出店過剰のため1店舗あたりの客数は2003年ころから減少傾向が続いているそうです。

このためコンビ二各社は学校や病院、大型マンション内などに活路を見出す戦略を模索し始めたということです。

たしかにロードサイド型の店舗はスクラップアンドビルドを繰り返すチェーンも増えてきています。

出店効率を考えると学校などは有効だなぁと思いますよね。

ちょっと目先を変えれば、他の業界にもビジネスチャンスが転がっていそうな気がします。
posted by 保険に強いFPです! at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月21日

SNSをテレビ番組企画に活かすとか…

今日の日経新聞朝刊「SNS連動TV新番組〜ネットの意見ドラマに反映〜」という記事が出ています。

TBSがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と連動した新情報番組を放送、来年のドラマではネットでの意見を脚本に反映させる、というものです。

新情報番組(毎週月曜日から木曜日の深夜枠30分)では雑誌の読者モデルなど流行に詳しい18歳から24歳の女性が会員となるSNSを設け、会員がやりとりする会話やSNS内のブログに記した情報を使って番組を作るそうです。

今回は初めての企画であるため女性でかつ年齢層も限定した内容となったのでしょうが、企業のマーケティングリサーチに使える内容のものを作っていって欲しいと思います。

トレンドから得た情報をもとにして、オリジナル商品作りやメディアミックスを活用した(電車男のように)商品作りは既に想定済みだとは思いますが。

局側の恣意的なものを作らないことを望みます。

ただ、ドラマの脚本に活かしたいというのはあまりに視聴者迎合的で、どうかなぁと思います。

実験番組的に制作したドラマの視聴率がよければ、各社とも軒並み似たようなものに足並みを揃えることになる可能性は十分あります。

わたしは連続テレビドラマというものに質の高さを求めませんが(そもそもわたしがドラマを見ない)、作り手が視聴率欲しさに視聴者に合わせてしまっては、作者のアイデンティティが欠如したものになってしまうと思います。

作り手は、視聴者を自分のところに手繰り寄せるような作品作りに努力することが重要です。

どのような作品ができるのか楽しみですね。

個人の情報発信手段としてのインターネットと大規模メディアの融合実験番組として評価できる企画であって欲しいのですが、なんか、視聴率がそこそこ取れると、どこもかしこも同じような企画が出てきそうで…
posted by 保険に強いFPです! at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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